2008年12月12日金曜日

退院

治ってはいないものの、薬でのコントロールの仕方を覚えたので本日退院しました。予想以上に長い、計18日間の入院でした。それにしても、川越からがんセンターは確かに遠いけれど、親が2回しか面会に来なかったのは、ちょっとあんまりだと思う。18日間の入院費は、保険もろもろを適用して、自己負担額¥180,880。安いです。ちなみに正式な医療費合計額は¥696,380。保険のありがたさが身にしみました。

結局、入院中にジェムザールを2回投与。吐き気と発熱は、薬でコントロール。白血球と血小板が確かに減っており、これ以上減ると、来週は投与できないそうです。来週から、毎週水曜日に外来でジェムザールの投与に通います。
それにしても、びっくりするほど体が動かなくなってしまった。1時間以上起きているのが辛く、腰が痛いため歩き方までよろよろしてきた。本当に「病人」というかんじ。これは努力で直せるのだろうか? 薬が手放せなくなり、薬がなければもはや普通に生活することはできません。病院からもらってきた薬は、全部で15種類もあり、痛み止めのモルヒネは、これからずっとお友達になりそう。こうやって体が弱って死んでいくんですね・・・。食欲もほとんどなく、主食は果物。あと少しの野菜と炭水化物。腹部の膨張感が強く、これ以上食べられないのが実情です。膵臓以外にガンが、腹膜、リンパ節、肺に転移しているそうで、自分で思う以上に私は末期なのかもしれません。ジェムザールが効いてなければ、本当に春まで持たないだろう、と。

そして現在、困っているのが、がんセンターと連携して地元で面倒を見てくれる病院が見つからないこと。がんセンターのソーシャルワーカーが探してくれているが、すでに川越の3つの病院で断られたとのこと。容態が急変したときに駆け込み入院できる近所の病院がないと心細い。がんセンターまで救急車で搬送してくれるんでしょうか?またまた病院探しがあらたな課題です。はぁ・・・。

それと、他のサイトでも見つけたけど、やはりペプチドワクチンは有効なのか?がんセンターでは「マスコミが先走って報道しているだけ。期待しているというレベルで実績はない。むしろ効いていない。」と消極的だったけど、それを鵜呑みにしていいものなのか。助かるのならやりたいし。ネットで色々情報を見るとその真偽が気になり、振り回されて疲れます。

★以下、記事の流用★

がんペプチドワクチンの外来が始めてできたそうです。患者の負担も軽減する処置を執っているとか。こうした外来が全国に増えることを期待したいものです。

全国初のがんワクチン外来、久留米大病院開設へ

 久留米大医学部(福岡県久留米市)は3日、来春から大学病院内に「がんワクチン外来」を設置し、全国初のがん患者らへのワクチン療法を始めると発表した。

 がんの治療法は手術で患部を切除する外科療法、抗がん剤を投与する薬物療法、放射線療法の三つ。ワクチン療法は免疫機能を高めてがん細胞を排除する「第4の治療法」として注目される。

 同大の伊東恭悟教授(免疫治療学)、山田亮教授(がん免疫学)らによると、それぞれの患者のがん細胞の表面にあるペプチドと呼ばれるたんぱく質を特定し、同じタイプの「ペプチドワクチン」を患者に投与する。ワクチンががん細胞を攻撃する体内の細胞を活性化、増殖させ、がん細胞を排除する仕組み。

 吐き気などを催す抗がん剤などと違って副作用が少ないほか、週に1度注射するだけで入院も必要ないなど、従来の治療法に比べ患者の負担が少ない。

 前立腺がん、膵臓(すいぞう)がんなどの患者500人余に対する臨床試験で安全性を確認。延命効果が得られた患者も多かったとして、がんワクチン外来の新設を決めた。患者には少なくとも計6回、ワクチンを投与する。

 ペプチドワクチンは医薬品として国の承認を得ていないため、公的医療保険を使えないが、患者の治療費を数十万円(6回分)に抑え、残りは大学側で負担する方針。5年以内の医薬品承認を目指している。

 ワクチン療法は、ほかに東大や札幌医大なども研究しているが、外来を設けるのは久留米大が初めてという。同大の薬師寺道明学長は「どの治療からも見放された『がん難民』と言われる患者への治療法を考えてきた。患者に『第4の選択肢』ができたのではないか」と話している。
(2008年12月4日 読売新聞)


2008年12月 4日 (木) 膵臓癌の知識・情報 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月30日 (日)
癌ペプチドワクチン療法(続報)
東京大学医科学研究所の中村祐輔教授の「がんペプチドワクチン」に関してさまざまな情報がありますが、 PanCAN Japan (パンキャンジャパン・日本すい臓がん患者会)の「がんペプチドワクチン療法について」のページに、

膵がんに対してワクチン療法を実施している医療機関の一覧が掲載されています。

■膵がんワクチン療法臨床研究中の医療機関

●福島県立医科大学 第一外科 TEL: 024-547-1111
責任者 後藤 満一
担当医 木村 隆

●東京女子医科大学東医療センター 外科 TEL: 03-3810-1111
責任者 小川 健治
担当医 塩澤 俊一、金 達浩

●東京女子医科大学 消化器外科 TEL: 03-3353-8111
責任者 山本 雅一
担当医 有賀 淳

●札幌医科大学 第一内科 TEL: 011-611-2111
責任者 篠村 恭久
担当医 細川 雅代

●九州大学 先端分子・細胞治療科 TEL: 092-641-1151
責任者 谷 憲三朗
担当医 伊賀 睦了

●川崎医科大学 臨床腫瘍科 TEL: 086-462-1111
責任者 山口 佳之

●和歌山県立医科大学 第二外科 TEL: 073-447-2300
責任者 山上 裕機
担当医 谷 眞至、宮澤 基樹

問い合わせ先:

東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 中村教授
03-3443-8111(代表)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/nakamura/main/top.html

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